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【獣医師監修】子犬におやつを与えてもいい?与え方のコツを解説

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【獣医師監修】子犬におやつを与えてもいい?与え方のコツを解説
子犬を家族にお迎えするのはうれしいことです。しかし、お母さん犬から離れたばかりの小さな子犬を、初めてお世話するのは不安なことも多いかと思います。成長途中の子犬との生活の中で、食事のことはもちろん、おやつをどう与えていいのかは判断に迷うところ。
今回は、子犬におやつを与えるタイミングのほか、おやつの種類と量、与え方のポイントなどを解説します。

目次

監修

ますだ動物クリニック院長 増田国充先生
ますだ動物クリニック
静岡県島田市向谷3-918-9
TEL 0547-33-6010

北里大学獣医学部獣医学科卒業。専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー非常勤講師、日本ペットマッサージ協会とペット薬膳国際協会の講師を務める。東日本大震災における被災動物レスキュー活動などにも参加。一般的な西洋医療のほか、鍼灸治療や漢方、ペットマッサージなどを通して動物の健康に取り組む。

子犬におやつを与えてもいいのはいつから?

私たち人間がおやつにホッとするように、犬たちにとってもやはりおやつはうれしいもの。
ただ、お母さん犬から離れたばかりの子犬のうちは、体の成長の真っ最中です。内臓や消化器官はまだ十分に発達していないときですので、基本的におやつは与えないでおきましょう。

具体的な時期でいうと、生後2~3ヵ月、だいたい離乳食が終了する時期くらいまではおやつを与えてはいけません。
この時期は特に、おやつを喉に詰まらせたり消化不良を起こしてしまったりと、事故や体調不良につながることが考えられます。また、体をどんどん作っていく時期にあたりますので、フードからしっかりと栄養をとる必要があります。そのため、おやつを与えるのはもう少し待ってください。

生後3ヵ月頃からは、やわらかく小さいサイズのおやつを与え始めても良い時期に入ってきます。
3ヵ月を過ぎたといっても、まだ内臓がしっかりと成熟しているわけではありません。硬いおやつは内臓の粘膜を傷つけてしまいかねませんので注意してください。与えるのはやわらかいボーロや小さめのクッキーなど、消化吸収しやすい物にします。
ただ、月齢はあくまでも目安です。子犬はそれぞれに成長の度合いが異なります。ぐんぐん丈夫に育つ子もいれば、ゆっくりと大きくなる子もいます。ですから、生後3ヵ月になったからといって、どの子にもおやつを与えても大丈夫とは言い切れません。

子犬が家に来たばかりの頃は、新しい環境に慣れるのにも大変な時期です。子犬の様子をしっかり観察しておやつを与えても良いかどうか判断する必要があります。初めのうちは、いつも食べているドッグフードを何粒かおやつとして与えてみるところから始めるのがいいかもしれません。

そもそも、犬におやつは必要?

犬にとっておやつは本当に必要な物なのでしょうか?基本的に、1日に必要なフードの量を食事として食べられていれば、おやつは本来必要ありません。フードだけで1日に必須の栄養の補給は十分できてしまうからです。

ただ、生後3~6ヵ月頃は、ちょうど1日の食事回数が減少していく時期にあたります。
子犬がお母さん犬から乳離れしてごはんを食べ始める生後50日くらいからの離乳期から生後6ヵ月くらいまでは、子犬は消化機能が未熟なため、一度に多くの量のごはんを食べることができません。そこで、最初のうちは1日3~4回に分けてごはんを食べさせます。生後3ヵ月を過ぎてくるあたりから、その回数を徐々に1日に2回へと減らしていきます。

このとき、それまでよりも食事と食事の間隔が大きく開いてくるため、子犬がおなかを空かせてしまうこともあります。時には、おなかが空くことでイライラしたり、胃酸過多で吐いてしまったりすることも。
そこで、食事の回数を減らしていく際に、おやつを与えることで空腹をやわらげてあげることができます。ですが、肝心の食事のときに食欲がなくなってしまってはいけないので、食事と食事のあいだのタイミングを見計らって与えてください。

ほかにも、しつけをするときのご褒美や飼い主さんとのコミュニケーション、初めて会う人からおやつをもらうことで社会性を育てるきっかけにするなど、おやつには子犬のおなかを満たすだけではない役割もあります。

子犬のおやつの与え方のコツ

子犬におやつを与える際には、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。子犬の月齢ごとのおやつの与え方のコツや、おやつを与える際の注意点を解説します。

 

 

生後3ヵ月から生後6ヵ月未満の子犬には、体内ですぐに溶けるおやつを与える

一般的にペットショップやブリーダーから子犬をお迎えする場合、その大半はお母さん犬から離れて離乳食を食べ始める生後3ヵ月頃の子犬です。生後3ヵ月頃というと、食事もフードをやわらかくふやかして食べている時期になります。
そのため、この頃に与えるおやつとしてはやわらかいボーロやクッキーなどが適しています。大きさも、できるだけ小さいサイズの物がおすすめです。

反対に、簡単に噛み砕くことができない硬いジャーキーや犬用の骨などの硬い物、大きな食べ物はNGです。内臓、消化器官が未発達な子犬が誤って硬い物や大きいままの物を飲み込んでしまうと、消化管の粘膜を傷つけてしまったり、おやつが消化管に詰まってしまったりという危険があるためです。
そのため、万が一、丸ごと飲み込んでしまったとしても、体内ですぐに溶けてしまうようなタイプのおやつを選ぶようにしましょう。

 

生後6ヵ月以降の子犬には、歯磨きの練習になる歯磨き用おやつを与える

生後6ヵ月頃になると、内臓機能も概ね発達してきます。そのため、徐々に硬めのおやつを与えても問題ありません。
この頃は、子犬の歯が乳歯から大人の永久歯へと生え替わる時期になります。ちょうど生え替わっている真っ最中であるために、歯茎がむずがゆいという子犬も少なくありません。そのため、歯磨きの練習のためにも歯磨き用のおやつを与えるのがいいでしょう。ただし、その際には、子犬用の歯磨き用おやつを選んでください。夢中になっておやつを噛み続けたために、せっかくの大人の歯が削れてしまってはいけないからです。

また、体も大きくなり内臓も発達し、嚙む力もついてきているとはいえ、大きめのおやつをそのまま与えると喉に詰まらせてしまうリスクがありますので注意が必要です。
そもそも犬は、私たち人間と違い、食べ物を口内で十分に咀嚼してから飲み込むということをしません。飲み込めそうな大きさであればそのまま丸飲みするというのが、犬の食べ方です。そのため、硬くて大きなおやつは、子犬がそのまま飲み込んでしまわないよう、できるだけ小さめにちぎったり砕いたりしてから与えてください。

 

アレルギーなどには十分な注意が必要

子犬に初めてのおやつを与える際には、アレルギー反応や体質に合わないことがないか注意が必要です。パッケージや成分表示などを見るだけでは、子犬の体質に合うかどうかはなかなかわかりにくいもの。そのため、新しいおやつを与えるときは必ず少量から与えるようにしましょう。
万が一、下痢や腹痛、嘔吐など、異変があったらすぐに与えるのをやめ、すみやかに動物病院を受診してください。アレルギーが心配であれば、動物病院でアレルギー検査を受けるなど、あらかじめ相談しておくことをおすすめします。

 

おやつを与える際は、飼い主の目の届く所で与える

大きなおやつを喉に詰まらせる、おやつが体に合わず下痢をしてしまうなど、子犬におやつを与える際には異変が起こることが考えられます。
そのため、おやつを与える際には、与えっぱなしにせず必ず飼い主さんの目の届く所で食べさせましょう。
特に、歯磨き用おやつは、歯の表面の汚れをよく取るために、大きめサイズの物が多いです。万が一、事故が起きてしまうことがないよう、必ず飼い主さんといっしょのときに与えてください。

子犬に与えても良い1日あたりのおやつの目安量は?

犬に与えても良いおやつの量は、成犬で1日の食事量の1割程度といわれています。ただし、子犬用のフードは一般的に高カロリーなので、成犬の目安量より少なめに与えるのがちょうど良いといえます。
おおよその目安としては、下記のとおりです。

<子犬に与えても良い1日あたりのおやつの目安量>
・生後3ヵ月頃の子犬(体重2.5kg程度):ササミのジャーキー5gくらいまで
・生後6ヵ月頃の子犬(体重4kg程度):ササミのジャーキー7gくらいまで

ただ、これらはあくまでも目安の量です。子犬の体重や成長具合、与えるおやつの種類や成分により、与えられる量はそれぞれ異なります。そのため、パッケージに記載されている適正摂取量を確認した上で、量を決めるようにしましょう。商品によっては、成犬用の摂取量しか記載されていない物もあります。その場合は、少なめに与えるようにします。

また、子犬は体を作っている真っ最中のため、栄養バランスの整ったフードをしっかり食べてほしいもの。おやつはフードの1割程度とはいうものの、フードを食べなくなってしまうなど、食事への影響が出てしまってはいけません。子犬がおやつを気に入ってしまうとフードよりも欲しがることがありますが、できるだけ少量にとどめるのが望ましいです。

与えすぎを防ぐために1回あたりの量を少なくし、何回かに分けて与えるというのもひとつの方法です。子犬は1回の量が少なくても、「おやつを食べた」ということに満足感を覚えるからです。あるいは、普段与えているフードを何粒かおやつとして与えるのもおすすめです。それであれば、フードの総量からおやつとして与える分を分けられるので、与えすぎを防ぐことができます。また、獣医師からおやつに関する指示が出ている場合には、そちらを優先してください。

おやつを与えるタイミングはいつ?

子犬におやつを与えるのに適したタイミングは、いつなのでしょうか。ここでは、おすすめのタイミングを3つご紹介します。

 

 

しつけ時に、飼い主さんからの指示通りにできたとき

しつけをするにあたって、飼い主さんからの指示を子犬が上手にできたら、たくさん褒めてご褒美としておやつを与えると、子犬は褒められたことを理解しやすくなります。トイレトレーニングや日頃の生活に必要な「待て」「お座り」「おいで」「伏せ」などの行動を教えるのに効果的です。

ただし、これらの指示を身につけて成功する率が高くなってきたら、毎回ご褒美をあげる必要はありません。というのも、そのままご褒美を与え続けていると、何かができたらおやつをもらうのが当然となってしまい、「おやつをもらうために飼い主さんの言うことを聞く」という行動パターンにつながってしまうため、注意が必要です。

飼い主さんの指示に従うようになってきたら、おやつを与えるのは数回に1回にとどめます。その代わり、たくさん褒めてあげてください。トイレの成功や飼い主さんの指示に従うのは当たり前のこととして、最終的には言葉で褒めてあげることだけで落ち着くはずです。しつけの際のおやつは、あくまでも子犬が覚えるためのきっかけだと心掛けましょう。

 

動物病院へ行き、診察を受けた後

ご褒美としておやつを与えるタイミングとしては、動物病院に行くときもいいでしょう。
子犬のうちはワクチンなどの予防接種、健康診断などで動物病院に行く機会も多いものです。診察を受けた後のご褒美におやつを与えると「病院でがんばったからおやつをもらえるんだ!」と記憶して、病院嫌いになるのを回避できるかもしれません。

 

「はじめまして」の人に会ったとき

公園で初めて会った人や家に訪れたお客さんなど、これまで会ったことのない「はじめまして」の人からおやつを与えるのもおすすめです。そうすることで人間に馴れ、社会性を育てる一助にもなります。

ペティオおすすめの犬用おやつ関連商品

子犬に安心して与えることのできる犬用おやつは、ペティオにも多く取り揃えています。ここでは、特におすすめの商品を3点ご紹介します。

おすすめ商品

  • Meaty ミーティ ササミ 10本入
    この商品は、良質なたんぱく質たっぷりの生ササミを贅沢に使用し、食品添加物を一切使わずやわらかく仕上げました。ホロっとした口溶けの生食感は、まだ小さな子犬でも抵抗なく安全に食べられます。人肌程度に温めてあげると、風味が増して、食いつきが上がります。少量ずつのスティックタイプの個包装なので、与える際にも便利です。
  • 素材そのまま さつまいも とろけるペースト 10本入
    この商品は、さつまいもを一度蒸して糖度をアップさせ、甘味をギュッと凝縮したペーストタイプのおやつです。さつまいもは、おなかの調子を整える食物繊維や体のコンディションを保つビタミンC・Eなど、犬に必要な栄養がたっぷり。とろけるような食感は、やわらかい物を食べ始めた子犬のおやつにもぴったり。暑い日は凍らせてシャーベットとして、寒い日は袋ごとお湯で温めてもさつまいものほっこりとした甘みを楽しめます。
  • 体にうれしい ボーロちゃん 乳酸菌入り 45g
    この商品は、子犬のおやつに最適。生後3ヵ月の子犬から与えることができます。「体にうれしい ボーロちゃん 乳酸菌入り 45g」は、特許製法によるナノ型乳酸菌(KH-2株)を10粒に約20億個配合しているので、子犬のおなかの調子を整えてくれます。安心の北海道産「ばれいしょでんぷん」を使用しており、保存料・着色料は一切使っていません。

子犬におやつを与える際は、様子を見つつ少量から

人間と同様、子犬にとってもおやつはうれしいもの。おやつには、しつけや子犬の社会性をはぐくむメリットもあります。ただし、子犬の体の成長具合や体調によって食べられるおやつと食べられないおやつがあるため、おやつを与える際には十分な観察が必要です。また、子犬が喜ぶからといって、与えすぎには注意すべきでしょう。嗜好性がよいからといって、おやつが食事の代替になることはないため、与える際には十分な配慮が必要です。
おやつは必ず適切な量とタイミングで与え、子犬の健康維持に努めながら、子犬との日々の暮らしを楽しんでください。