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【獣医師監修】子犬に首輪をつける時期は?選び方や慣れさせ方を解説

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【獣医師監修】子犬に首輪をつける時期は?選び方や慣れさせ方を解説
お散歩やしつけに必要不可欠な犬の首輪。生まれてすぐの子犬たちにとっては、首輪をつけるのはもちろん初めての経験です。子犬をお迎えする飼い主さんにとっても、「子犬のうちから首輪をつけなくてはいけない?」「いつから首輪をつけたらいいの?」といった疑問も多いことでしょう。
今回は、子犬の初めての首輪について、選び方や慣れさせていくためのコツなどを解説します。

目次

監修

ますだ動物クリニック院長 増田国充先生
ますだ動物クリニック
静岡県島田市向谷3-918-9
TEL 0547-33-6010

北里大学獣医学部獣医学科卒業。専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー非常勤講師、日本ペットマッサージ協会とペット薬膳国際協会の講師を務める。東日本大震災における被災動物レスキュー活動などにも参加。一般的な西洋医療のほか、鍼灸治療や漢方、ペットマッサージなどを通して動物の健康に取り組む。

子犬に首輪をつけるのは生後3ヵ月頃から

子犬が首輪を必要とするのは、なんといってもお散歩のときでしょう。ですから、お散歩デビューをする時期の前から、首輪をつけることに慣れさせておくのが理想です。

お散歩デビューに合わせると、だいたい生後3ヵ月頃が最適な時期といわれています。なぜなら、外にお散歩に行けるかどうかは、ワクチン接種のタイミングとも関わってくるからです。
ワクチンの接種は、生後1ヵ月から3回にわたって行うことが推奨されており、接種してから2~3週間で体の中で安定します。お散歩に行っても問題ないのは2回目のワクチン接種後となるため、ちょうど生後3ヵ月頃となるわけです。個々のお散歩デビューできる時期については、かかりつけの獣医師にお問い合わせください。

その時期までは、お散歩デビューの準備期間として、室内で首輪やリードに慣れるためのトレーニングを行うといいでしょう。
ただし、生後4ヵ月を過ぎる頃にやってくるのが、子犬の「恐怖期」です。警戒心や不安を感じやすくなるこの時期に入ってしまうと、お散歩デビューのために外に出るのも難しくなってしまいます。なので、その時期より前のデビューが望ましいことから、先んじて首輪に慣れさせておくのが良いといえます。

犬の首輪にはどんな種類がある?

犬の首輪にはさまざまなタイプの物があります。ここでは、子犬に適したタイプの首輪も含めてご紹介します。

 

 

プレーンカラー

プレーンカラーは、一般的なタイプの首輪で、首回りのサイズに調整して装着します。
ベルトで調整可能なベルト式と、ワンタッチでとめることができるバックル式の2種類に分かれます。

・ベルト式

ベルト式のプレーンカラーは、人間が使用するベルトのように穴が開いており、金属製のストッパーをその穴にさしてとめます。
穴を増やして使うことも可能ですが、穴の位置が固定されるため首回りの微調整が難しく、装着する際に手間がかかるため、動きの多い犬には不向きかもしれません。

・バックル式

バックル式のプレーンカラーは、基本的に布製で留め具の部分はプラスチックでできています。バックルはワンタッチで簡単にとめることができるので、まだ首輪に慣れない子犬には負担が少なく適しているといえるでしょう。ただし、プラスチックの留め具部分は壊れやすいので、定期的なチェックが必要です。

 

リミテッド・スリップ・カラー

リミテッド・スリップ・カラーは、犬が引っ張ると軽く締まる構造になっている首輪のことです。別名、セミチョーク・カラーとも呼ばれています。
首輪の一部分に調整用の輪がついており、無制限に締まっていくのではなく、輪の部分のみが締まる仕様になっています。犬が引っ張ると首回りぎりぎりまでベルトが締まるため、首輪が抜けにくくなる仕組みです。

パグやフレンチブルドッグ、ボストンテリアなどの頭が大きめの短頭種は、一般的な首輪だと首回りのサイズに調整すると頭を通らないため、リミテッド・スリップ・カラーをつけていることが多いようです。
ただ、結果的に犬の首を絞める形になるため、ストレスや苦痛を与えてしまうというリスクがあります。そのため、使用する際には十分な注意が必要です。

 

マーチンゲール

マーチンゲールは、ドーベルマンやグレイハウンドなどベルトタイプの首輪だと頭が抜けやすい犬種の首輪抜けを防止するタイプの首輪です。
布やナイロン製で引っ張ると首輪が締まる構造になっています。完全に首が締まるということはないものの、引っ張り続けるとかなり首に圧迫がかかり、負担になってしまうので注意が必要です。

 

ハーフチョーク

ハーフチョークとは、半分が鎖、もう半分が革か布で作られているタイプの首輪です。マーチンゲールと金属でできた首輪であるチョーク・チェーン・カラーを合わせたタイプがこれにあたります。

ほかにも、警察犬の訓練などでも使用される金属製のチョーク・チェーン・カラーやスパイクチェーンなどがありますが、これらのタイプは一般で使用されることはほとんどないでしょう。

犬の首輪の素材にはどんな種類がある?

犬の首輪は、形状のタイプとともに素材の種類もさまざまです。素材によって耐久性や肌触り、装着感が異なります。どのような素材があるのか見ていきましょう。体質によって素材が合わないこともありますので、かゆみや皮膚病が生じる場合はその治療と首輪の変更を行うことがあります。

 

 

本革

本革の首輪は、重量感があり耐久性に優れています。使用すればするほど艶や味が出てくるのも、本皮製の特徴です。ただし、水には弱く、濡れたまま手入れをせずに放置するとカビが発生してしまうこともあるため、注意が必要です。

 

合皮

本革よりも軽量で安価なのが、合皮の首輪です。合皮タイプの良い点としては、汚れも拭き取りやすく、手入れがしやすい点が挙げられます。しかし、耐久性は比較的低いため、長期間使用するのは難しいかもしれません。

 

ナイロン

ナイロン製の首輪は、軽く耐久性に優れています。本革よりも扱いやすいため、子犬に向いているといえるでしょう。ただ、ナイロンは化学繊維のため静電気が発生しやすいため、乾燥しやすい冬期間に使用する際には注意が必要です。

 

布製の首輪は、軽くやわらかいので子犬の首輪としても適しています。カラフルでデザイン性の高い物も多いのが特徴です。一方、汚れやすいので、こまめに手洗いする必要があります。

 

金属

チョーク・チェーン・カラーやスパイクチェーンなどの金属製の首輪は耐久性が非常に高く、引っ張る力の強い大型犬や訓練のために使用されることが多い物です。ただし、水に濡れると錆が発生したり犬によっては金属アレルギーを発症したりといったデメリットもあります。
かなりの重量がありますので、子犬には不向きでしょう。

首輪とハーネスの違い

首輪と併用するアイテムとしてハーネスがありますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

首輪は首に装着する物ですが、ハーネスは犬の胴回りに装着する物です。首輪は首だけに負担がかかる一方、ハーネスは首と胴体にベルトを回す、あるいは胴体を包み込むといった形状ですから、体への負担が分散されます。
そのため、気管支が弱いなどで首に負担をかけないほうが望ましい犬には適しているといえます。ただ、締めつけが少ない分、犬をコントロールするには物足りないかもしれません。

首輪で急所である首を刺激されることから、犬はリードを持つ相手に合わせようと行動します。そのため、お散歩のときなどのしつけをするには、首輪を装着するほうが適しているといえます。
また、ハーネスをつけていることが多い場合でも、普段から鑑札をつけた首輪を身につけておいたほうがいいでしょう。万が一、お散歩中にハーネスから抜けてしまったり、家の玄関から飛び出してしまったりした場合にも、首輪をつけていれば保護するための手がかりになるからです。

子犬用首輪の選び方

子犬の初めての首輪は、どのような基準で選ぶのが良いのでしょうか。特に覚えておくべき3つのポイントについてご説明します。

 

 

初めての首輪はできるだけ軽い物を選ぶ

首回りに何もつけたことのない子犬に突然首輪をつけてしまうと、初めてのことにびっくりして、恐怖を感じてしまうこともあります。
最初の体験に「怖い!」という気持ちを持ってしまうと、首輪をつけること自体がトラウマとなってしまい、首輪をつけることや飼い主さん本人のことも嫌いになってしまうリスクがあります。
そこで、子犬の初めての首輪はできるだけ軽い物を選ぶのがおすすめです。ただ、やはり元気な子犬には、素材が丈夫な物のほうが望ましいでしょう。

 

首輪の幅は1cm程度の物を選ぶ

首輪の幅は、成犬になれば犬種により首の長さや首回りの太さが異なりますし、生活の仕方や体格によって適した物がそれぞれ異なってきます。
ただ、子犬のうちは首輪やリードに慣れてもらうのが最優先。そのため、どんな犬種であっても首輪の幅は1cm程の細めの幅の物がおすすめです。

最初から幅のある物を選んでしまうと、首回りに引っ掛かりなどの違和感を抱いて、首輪そのものを嫌いになることもあるため、気をつけて選んであげましょう。

 

留め具は生活スタイルと子犬の性格で選ぶ

首輪の留め具は大きく分けると、ベルト式とバックル式の2つがあります。それぞれの長所・短所を考えて選びましょう。

ベルト式は、しっかりととまり、外れにくいのが特徴です。ただ、着脱に手間がかかるため、お散歩のときだけつけたい場合や、首輪に不慣れなことから装着時に暴れてしまうことが多い子犬には、ややつけにくい仕様かもしれません。
一方、バックル式は留め具部分を差し込めばワンタッチでとまるため、装着はしやすい仕様になっています。ただ、引っ張られるなど大きな力が加わると外れてしまうこともあるため、注意が必要です。

それぞれの特徴を理解した上で、生活スタイルや子犬の性格に合わせて選ぶといいでしょう。

子犬の首輪の最適なサイズは?

子犬に首輪をつける際に一番気をつけてほしいのが、実はサイズです。締まりすぎてもきつくて苦しいですし、ゆるすぎてもすぐに抜けてしまって危険です。
子犬に首輪をつけたときに、指1本が入るくらいのサイズ感がちょうどいいでしょう。この際、リードをつけて引っ張ってみて、首輪が首から抜けてしまわないかどうかのチェックをしてみてください。
しっかり成長して成犬となったら、指2本入るくらいの余裕があっても大丈夫です。

また、子犬は日々成長していくもの。首輪の素材の劣化などもありますので、首輪のサイズ感はどんどん変化していきます。毎日、必ずチェックしてあげてください。

首輪に慣れさせるには、どうする?

子犬にスムーズに首輪をさせるために、無理に装着することなく徐々に慣れさせていくのがポイントです。
いきなり首輪をさせるのではなく、軽くて子犬の体にも負担の少ないリボンやひも、バンダナなど、やわらかい素材の物で代用するのがおすすめです。首に巻いてあげるときは、子犬の反応を見ながら首のサイズよりも大きくゆるめに巻きます。
最初のうちは、巻くのを短時間にとどめ、我慢して巻くことができたらたくさん褒めてあげましょう。おやつを与えるのもいいです。巻いている時間を徐々に長くしていき、少しずつ慣らします。

この段階で注意したいのは、無理強いをして巻くのを嫌がるようにならないよう気をつけてあげることです。
一度嫌がってしまうと、首輪をつけることが非常に難しくなってしまいます。そのため、この練習段階からたくさん褒めるようにし、おもちゃで気を引いたり、おやつを与えたりと、その子犬の性格に合わせて焦らずに慣らしていくことがポイントです。
そうして、リボンやバンダナで慣れてきたら、いよいよ首輪をつけてあげます。このときも、上手に首輪を装着することができた際には、たくさん褒めてあげるといいです。

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子犬の首輪デビューは、ゆっくり慣れさせることが大切!

毎日のお散歩のためにも、子犬が首輪をつけられるようになるのは大切なことです。ただ、子犬にとって初めてのことには、驚きや恐怖が付き物。子犬にとって生まれて初めての首輪は、やわらかく軽い素材の首輪を選び、少しずつ首輪をつける生活に慣らしていきましょう。
愛犬たちが首輪を嫌がらず、毎日のお散歩をより楽しめるようになるといいですね。