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愛猫のしつけはどう行うべき?基本的な項目や注意点などを解説

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愛猫のしつけはどう行うべき?基本的な項目や注意点などを解説
ネコちゃんを飼うにあたって気になるのが、しつけのことです。ネコちゃんは自由気ままで、しつけを受け入れにくい性質だと思っている方が多いのではないでしょうか。確かに、ネコちゃんにワンちゃんのような芸を覚えさせるのは難しいですが、基本的なしつけはトレーニングで身につけてもらうことができます。

ここでは、ネコちゃんとの暮らしに備えて覚えておきたい基本的なしつけの項目や、しつけを行う上でのポイント・注意点を解説します。

目次

監修

ますだ動物クリニック院長 増田国充先生
ますだ動物クリニック
静岡県島田市向谷3-918-9

北里大学獣医学部獣医学科卒業。専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー非常勤講師、日本ペットマッサージ協会とペット薬膳国際協会の講師を務める。東日本大震災における被災動物レスキュー活動などにも参加。一般的な西洋医療のほか、鍼灸治療や漢方、ペットマッサージなどを通して動物の健康に取り組む。

ネコちゃんにしつけは可能?

ネコちゃんへのしつけは、不可能ではありません。基本的に、ネコちゃんは好奇心旺盛でマイペースな動物なので、「ネコちゃんにしつけはできない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、ネコちゃんに「お手」や「おかわり」を仕込むのは困難です。ネコちゃんはワンちゃんと違って、トレーニングに成功することによって、飼い主さんにほめられたり、報酬をもらったりすることに喜びを見いだす動物ではないからです。
しかしながら、コツをおさえれば、ネコちゃんにも基本的なしつけをすることは可能です。ここでは、飼い主さんがネコちゃんにしつけをする際の主な2つのコツについて、それぞれご紹介します。

 

してはいけないことをしたら、その場ですぐ叱る

ネコちゃんが何か粗相をしてしまったときは、その場ですぐに叱りましょう。
ネコちゃんの記憶は短期的なので、粗相やいたずらを後から叱ってもあまり意味がありません。遊んでいる最中に噛んだり、トイレ以外でおしっこをしたりしたら、直後に叱ることが大切です。

また、叱るときは、短い言葉で、はっきり伝えてあげてください。この際に、大声を上げて怒鳴く、叩くなどの対応は禁物です。

 

一貫性のあるしつけをする

ネコちゃんに対するしつけは、一貫性があるしつけを行うことが大切です。
同じいたずらをしても怒られない日と怒られる日があると、ネコちゃんにルールが伝わりません。家族の中で、怒るポイントが共有されていない場合も同様です。どんなときに叱るかをあらかじめ決めておき、ブレないようにしましょう。

まずは新しい環境にネコちゃんを慣れさせることが大切

ネコちゃんを迎えた当日は、環境に慣れさせることを第一に考えてあげましょう。ネコちゃんを疲れさせないようにあまりかまい過ぎずにそっとしておいてあげてください。

元々ネコちゃんは、よく眠る動物です。とりわけ子猫の場合、たっぷりの睡眠が必要です。
そのため、寝ているときは邪魔をせず、ゆっくり眠らせてあげることが大切です。

また子猫の場合、好奇心旺盛であるため、頻繁に部屋を探索します。また、ネコちゃんは夜行性の動物でもあるため、昼間は寝てばかりいても夜は運動会のようにはしゃぐことがあります。
動くものを見ると急に走り回ったり、とびついたりすることもあるため、危険なものはあらかじめ片付けておくことが大切です。

ネコちゃんに適した環境はどう作る?

ネコちゃんを飼い始めたら、まずはネコちゃんが安心・安全に過ごせる環境づくりから始めましょう。
ネコちゃんは高いところや狭いところが好きで、想像以上に高くジャンプしたり、思いがけないところに入り込んだりする動物です。ケーブルなど長い物にはじゃれつきたくなり、ゆらゆら揺れる植木鉢の葉にはパンチを繰り出したくなります。爪とぎに見向きもせず、良さそうな壁や椅子の足で爪をとぐことも珍しくありません。

こうしたネコちゃんの性質や気持ちを踏まえて、生活空間からネコちゃんがいたずらをする要素を取り除いてあげることが大切です。ネコちゃんに適した環境づくりのための主な工夫点は、下記のとおりです。

<ネコちゃんに適した環境づくりのために行うべきこと>
・壊れやすい物はしまう
・ケーブルにはカバーをつける
・人間の食べ物やキャットフード、おやつなどは出しっぱなしにしない
・入ってほしくない部屋のドアは開けない
・大事な家具はネコちゃんが入らない場所に置くか、そもそも置かない
・植木鉢にガードをつける
・テーブルの縁に滑りやすいクッキングシートをつけ、飛び乗れないようにする
・破られても良いもの、汚れても良いものだけをネコちゃんとの生活空間に置く

\愛猫の室内飼いのコツはこちら/

室内飼いのコツ

トイレのしつけ

トイレのしつけは、ネコちゃんを飼い始めてすぐに行うべきしつけのひとつです。
しつけを行う前に必ず、ネコちゃん用のトイレを「ネコちゃんの頭数+1」個、用意しておきましょう。これは、トイレを余分に用意することによって、他のネコちゃんと同じトイレを使うのを嫌がる子が排泄を我慢する、粗相をしてしまうことなどを防ぐためです。

では、ネコちゃんへのトイレのしつけは、どのように行えばよいのでしょうか。
ここでは、手順に沿って順を追ってご紹介します。

 

1. 落ち着ける場所にトイレを置く

まずは、リビングの隅やケージやサークルなどのネコちゃんが落ち着いて排泄できる場所にトイレを設置します。猫は基本的に寝床や食事をする場所では排泄をしない動物であるため、子猫の食事場所や猫ベッドから少し離れた所に置くのがベストといわれています。

また、子猫が混乱してしまわないよう、一度トイレの場所を決めたらできるだけ場所を変えないようにすることも大切です。猫砂、布、新聞紙など、子猫自身の排泄物のにおいがついた物をトイレに入れてあげると覚えやすくなるので、ぜひ試してみてください。

 

2. トイレに行きたそうな仕草をしたら、トイレの場所へ誘導する

ネコちゃんがソワソワして、あちこちニオイを嗅ぎ、床を嗅ぐ仕草を始めたら、それがネコちゃんのトイレの合図です。
その様子を確認したら、ネコちゃんをトイレに連れていきましょう。トイレの中にいれて、排泄させます。

また、トイレトレーニングを始めたばかりの頃は、寝起きや食後、お水を飲んだ後、遊んだ後など、わかりやすいトイレサインを示していなくてもトイレに運んであげると、トイレに行く習慣がつきやすいといわれています。

 

3.上手にできたらほめてあげる

子猫が上手に排泄できたときは、思いきりほめてあげましょう。おやつなどのご褒美を与えるのもおすすめです。
これらのことを何回も繰り返すことで、「ここが自分のトイレなんだ」「トイレを成功するとほめてもらえる」と子猫が覚えて、スムーズにトイレのしつけをすることができます。

ネコちゃんのトイレのしつけ・トレーニング方法については、下記の記事をご覧ください。
【獣医師監修】動画で分かる子猫のトイレのしつけ・トレーニング方法

爪とぎのしつけ

ネコちゃんには元々木の幹などで爪をといで整える習性があり、爪とぎには自分の存在を示すマーキングの意味もあるといわれています。よって、爪とぎはネコちゃんの正常行動であり、やめさせることは不可能です。

一方で、ネコちゃんは壁や家具などでもお構いなく爪をとぐため、爪とぎに悩まされている飼い主さんも少なくないはずです。爪とぎがネコちゃんの本能であることを理解し、うまく付き合っていくには、爪とぎを決まった場所でするようにしつけてあげましょう。
ここでは、爪とぎのしつけ方について、説明します。

 

1. 爪とぎを用意する

まず、ネコちゃんのサイズに合った爪とぎを用意しましょう。
ぐっと体を伸ばして爪をとぐことも多いので、長さが十分にあり、しっかり固定されている爪とぎを選んであげるのがオススメです。市販されているさまざまな素材の中から、好みに合う爪とぎを見つけてあげてください。

 

2. 爪とぎを設置する

次に、爪とぎを設置します。爪とぎは1つである必要はありません。
複数設置することで家具や壁から完全に目をそらせることができることもあるため、ネコちゃんの様子を見ながら設置しましょう。
爪とぎのおすすめの設置場所は、下記のとおりです。

<爪とぎを設置すべき場所>
・ネコちゃんの寝ている場所の近く
・目立つところ
・ネコちゃんが立って楽に高さがとげるある場所
・垂直にしっかりと固定できる場所

 

3. ネコちゃんを爪とぎの場所まで連れて行く

爪とぎを設置したら、ネコちゃんを爪とぎの場所まで連れていき、「爪とぎをして良い場所」であることを教えてあげましょう。
爪とぎを使うまねをして見せたり、ネコちゃんの前足をもって優しく爪とぎに乗せてあげたりすると、段々と何に使う物なのかを理解できるようになります。
自分の足が爪とぎにふれることには、においが移って自分の物であることを認識できる効果もあります。

なお、爪とぎを設置した後でも、別の場所で爪とぎをしてしまうことがあります。
壁などで爪とぎをしているのを見かけたら、すぐにネコちゃんを叱り、すぐに爪とぎの場所へ連れていくことを繰り返してください。

 

4. 爪とぎができたら、褒めてあげる

上手に爪とぎができたら、ネコちゃんをたっぷり褒めてあげるましょう。
叱るときと褒めるときのバランスをとって、ネコちゃんに「正しい場所で爪とぎをしたほうが良い」ことを理解してもらうことが大切です。

噛み癖のしつけ方

爪とぎと並んで飼い主さんを悩ませることが多いネコちゃんの習癖に、噛み癖があります。

ネコちゃんにとって噛むという行為は、捕食動物としての性質上当たり前のものです。人間の赤ちゃんがおもちゃや本などをなめてかじって存在を確かめていくように、ネコちゃんも親や兄弟に噛みつきながら力加減を学んでいくのです。
しかし、人間と暮らすネコちゃんには、そうした学びの機会がありません。子猫の期間に甘噛みを許していると癖になり、成猫になっても噛みつづける可能性があります。ネコちゃんに噛まれたり引っかかれたりした傷からパスツレラ症やカプノサイトファーガ感染症などの感染症にかかるリスクもあるため、早いうちに噛み癖を直すことが大切です。

ネコちゃんが噛む理由には、単なる甘えや、乳歯が生えてくる過程の歯ぐきのかゆみ、なでられることへの嫌悪感などの理由がありますが、どんなときでも甘噛みをしたらすぐに嫌がる様子を見せて、すぐに手をひきましょう。しばらくネコちゃんに構わず、興奮が収まるのを待つのも効果的です。
そもそも手にじゃれつかせる遊びをやめる、思う存分噛めるおもちゃを与えるといった方法も良いはずです。ネコちゃんの性格を見極め、噛んでいる理由を推測して、適切な方法でしつけを行ってください。

社会に慣れさせるためのしつけ

ネコちゃんは本来、人や犬に比べて社会性の乏しい動物です。特に人間に対して慣れていない状態だと、逃げてしまったり、恐怖から攻撃してしまったりすることがあり、動物病院へ行くときにもストレスがかかります。

そのため、ネコちゃんが人間に慣れていくには子猫のときから人間にかわいがられる経験をさせ、なでられる・食事をもらうなどの人間との接触が必要です。特に子猫の時期、感受性が高く好奇心旺盛です。この時期にいろんなことを体験させるように心掛けてください。

また、動物病院などへ連れて行くことを想定して、子猫のうちからキャリーにも慣れさせておくことも大切です。キャリーに慣れさせる方法は、下記のとおりです。

<ネコちゃんをキャリーに慣れさせる方法>
1 キャリーバッグのドアを開けたままにし、普段から自由に入れる状態をつくる
2 キャリーバッグの中にネコちゃんの好きなタオルやおもちゃ、オヤツなどを入れ様子を伺う
3 ネコちゃんが自分からキャリーに入るように、1と2を繰り返すことによってキャリーに慣らしていく

食事の与え方

ネコちゃんに食事を与える際には、月齢・年齢に合ったフードを選びましょう。

また、ネコちゃんは食事を一度に食べきらずに、食べ残しながら少しずつ食べることがあります。そのため、一日に与える量を決めて、数回に分けて与えてあげてください。ネコちゃんには草を食べる習性もあるため、ネコちゃんの草も用意してあげるのがオススメです。
さらに、ネコちゃんは偏食傾向が強く、嗜好が偏ると栄養バランスが崩れ、病気にかかりやすくなります。子猫の頃から正しい食生活を心掛けてあげましょう。栄養バランスに不安がある飼い主さんの場合、「総合栄養食」の表示がついたフードを与えるのがオススメです。与え方や量には注意しながら活用できれば、猫とのコミュケーション手段となり、信頼関係を築くことができるはずです。

ネコちゃんに与えるべき食べ物として、常に用意しておくべきものは下記のとおりです。

<常に用意しておくべきネコちゃんの食べ物>
・フード
・おやつ
・水
・ネコちゃんの草

\子猫のごはん選びのコツはこちら/

ごはん選びのコツ

健康チェックの方法

ネコちゃんの健康チェックは、ネコちゃんの体をなでるタイミングで行ってください。
ネコちゃんは無理にさわると怒りますが、自分がなでてほしいときにはそばに寄ってきて、ひざに乗るなどの行動をみせます。その際に、優しくコミュニケーションをとりつつ、体に異常がないかをチェックしてください。

ただし、ネコちゃんは長時間なでると許容範囲を越えたときに豹変する場合があるため、注意が必要です。耳を平らにしたり、しっぽをパタパタさせたり、足であなたの手をはねのけたら「もうやめてほしい」というメッセージです。これらの仕草をし始めたら、早めに手を放してください。また、特定の場所をさわると怒る場合は痛みによる攻撃の可能性があるため、早めに獣医師に相談しましょう。

また、飼い主さんがタッチしながら健康状態をチェックすべきネコちゃんの主な体の部位は、下記のとおりです。

■健康状態をチェックすべき主な体の部位

体の部位 健康状態をチェックすべきポイント
目ヤニが多く出てないか、目が赤くないか、涙が出ていないか、目をしょぼしょぼさせていないかなどをチェックする
鼻水が出ていないか、くしゃみをしていないか、鼻が変形していないかなどをチェックする
耳アカがたまっていないか、においはないか、汚れはないか、傷などがないかなどをチェックする
毛艶があるか、もつれや毛玉がないかなどをチェックする
全身 触って痛がる(嫌がる)ところがないか、体のどこを触っても同じ反応をするか、体を丸めてずっとじっとしていないかなどをチェックする

ネコちゃんの病気や体調不良のサインについては、下記の記事をご覧ください。
猫の病気・体調不良のサインと健康チェック法

ネコちゃんとの遊び方は?好きなおもちゃは?

ネコちゃんは、物陰に隠れて狙いを定め、近づいてきた獲物を捕らえる方法で狩りをします。そのため、猫じゃらしやねずみを模倣したおもちゃなどを使って狩猟本能を刺激する遊びが大好きです。特にやんちゃ盛りのネコちゃんは飽きずに遊びます。スキンシップで信頼関係を深めるためにも、ネコちゃんのストレスを解消するためにも、できるだけ時間を作って遊んであげましょう。

ここでは、ネコちゃんが好きな6つのおもちゃについて、それぞれご紹介します。

 

猫じゃらし

猫じゃらしは、どんなもネコちゃん食いつく王道のおもちゃです。猫じゃらしには、棒の先端におもちゃがついたタイプや、棒の先の紐に人形などがついたタイプがあります。それぞれ音や感触、動きが変わるため、ネコちゃんの好みに合わせて使い分けると良いでしょう。

 

ぬいぐるみ

ネコちゃんは、ぬいぐるみを抱え込んだり、後ろ足で蹴ったり、歯で噛んだりして遊ぶのが好きです。猫じゃらし同様、音が出るものやマタタビ入りのもの、デンタルケアができるものなどさまざまな種類があるため、ネコちゃんの様子を見ながらいろいろ試してみることが大切です。
また、ネコちゃん用のぬいぐるみの中には、ネコちゃんのキック専用に作られた「けりぐるみ」もあります。けりぐるみで遊ばせてあげることで、エネルギーを発散でき、飼い主さんを蹴る回数も減るでしょう。

 

トンネル

トンネルは、ネコちゃんの防衛本能に働きかけるおもちゃです。
隠れる・中でのんびりする・じゃれつくなど、トンネルの遊び方はさまざまです。ネコちゃんが1匹でひっそり隠れたいときにも、トンネルに潜ることがあります。ボールや猫じゃらしと組み合わせて遊んであげることで、よりネコちゃんの本能を満たすことができるため、オススメです。

 

ボール型おもちゃ

ボール型おもちゃは、ネコちゃんが自分で転がしたり、人間が投げたものを追いかけたりして遊ぶことができます。中に鈴などが入っていて音がするもの、おやつを隠せるものなどは、よりネコちゃんの興味を引きやすいでしょう。

 

電動おもちゃ

電動おもちゃには、円盤の中をボールがくるくる回るおもちゃや、タイマー機能付きで動き回る虫型のおもちゃなど、さまざまなタイプがあります。これらのおもちゃはネコちゃんだけで遊ぶことができるため、外出時にセットしておくと良いでしょう。

 

光が出る遊ぶおもちゃ

壁などにあてた光を動かすおもちゃも、ネコちゃんが夢中になるおもちゃのひとつです。光がネコちゃんの目にあたらないように注意しながら動かしてあげましょう。光を追った先で実態があるものを捕まえられるよう、ぬいぐるみなどを組み合わせて遊ぶのがおすすめです。

\ネコちゃんのおもちゃ選びのコツはこちら/

おもちゃ選びのコツ

多頭飼いすると、飼い主さんへの粗相が減る?

ネコちゃん1匹だけで室内飼育を始めると、ほぼ確実に飼い主の手や足に噛みついたり、引っかいたりします。これは、ハンティングをイメージしたネコちゃんの遊びですが、飼い主さんにとっては困りもので、場合によっては飼い主さんがケガをしてしまうこともあるでしょう。

飼い主さんへの遊び攻撃がひどいネコちゃんの場合は、ネコちゃんをもう1匹飼うことを検討してみてください。若くて活発なネコちゃんは、ハンティングごっこの相手ができると飼い主に攻撃をしなくなります。
ただし、ネコちゃんにも相性はあります。子供のネコちゃん同士の組み合わせであればまず問題はないものの、成猫の場合、ほかのネコちゃんを受け入れないケースがあるので、慎重に検討することが大切です。

ネコちゃんに必要な災害への備えは?

災害は忘れたころに、突然やってくるものです。もしものときに愛猫を守るにはどうすべきか、普段からイメージしておきましょう。
ここでは、日頃からやっておくべき災害への備えについて、解説します。

 

災害時に必要な物を用意する

人間の防災グッズと一緒に、ネコちゃん用の防災グッズを用意しておきましょう。
具体的には、下記のグッズがあると安心です。

<用意しておくべき主なネコちゃん用防災グッズ>
・キャリー
・食事、食器
・カラー、ハーネス、リード、迷子札
・トイレグッズ
・お手入れグッズ
・おもちゃ

 

避難所を確認しておく

万が一の災害時のために、自宅から一番近い避難所の場所をあらかじめ確認しておきましょう。
環境省が発表している「人とペットの災害対策ガイドライン」によると、災害時には飼い主さんによる自助が基本であり、飼い主さんがペットと一緒に避難行動を行う「同行避難」を原則としています。
ただし、同行避難は、避難所で共に飼育管理することではありません。避難所のペットに関する規定は自治体によって異なり、持ち込みを禁じているケースも多いため、あらかじめ同伴可能な避難先を探しておくことをオススメします。

 

避難訓練をする

いざ災害が起きたときに慌てず行動できるよう、ネコちゃんとともに避難する訓練をしておきましょう。避難訓練の際には、キャリーやリュックに入る訓練をしておくことも大切です。

また、自宅から避難所まで実際に歩き、所要時間や危険な場所を確認しておくより安心でしょう。

\ネコちゃんの防災準備はこちら/

ペットのための防災準備

ポイントを押さえて、ネコちゃんにも基本的なしつけをしよう

ネコちゃんのしつけにはコツがいりますが、決して不可能ではありません。記憶が短期的であるネコちゃんの特徴を踏まえて、上手にしつけてあげることが大切です。正しくしつけを行うことで、飼い主さんとネコちゃんのストレスを軽減し、絆を深めることができるしょう。

よくある質問
ネコちゃんの育て方Q&A

ネコちゃんのしつけは可能?
コツをおさえれば、ネコちゃんにも基本的なしつけをすることは可能です。ネコちゃんの記憶が短期的であることを踏まえて、粗相やいたずらはその場で「ダメだよ!」「NO!」と端的に叱りましょう。ネコちゃんを混乱させないよう、家族みんなが同じルールのもとで叱ることも大切です。
信頼関係が損なわれるため、ネコちゃんがいうことを聞かないからといって声を荒げる・叩くなどの対応は禁物です。


ネコちゃんを叱らないためには?
ネコちゃんの性質や気持ちを踏まえて、生活空間からネコちゃんがいたずらをする要素を取り除きます。壊れやすい物はしまう・ケーブルにカバーをかけるなどの工夫をしましょう。
我が家にネコちゃんを迎える際には、初日はあまり大勢の人には対面させないようにしたり、家の探索は存分にさせたりするほか、危険なものはあらかじめ撤去するといった注意点があります。


ネコちゃんのトイレのしつけ方は?
ネコちゃんのトイレをしつけるときは、下記の順でしつけます。
1.トイレを決まった場所にセットする
2.ネコちゃんがトイレを探すしぐさをするタイミングでトイレに案内する
3.2を繰り返しているうちに自分で行くようになる


Q. ネコちゃんの爪とぎのしつけ方は?
ネコちゃんの爪とぎは、下記の手順でしつけます。
1. ネコちゃんのサイズにあった爪とぎを設置する
2.爪とぎの場所に連れていき、使ってみせたり、ネコちゃんの前足を乗せたりする
3.2を繰り返すと爪とぎを何に使うのかを理解できるようになる


ネコちゃんの噛み癖のしつけ方は?
甘噛みをしたらすぐに「痛い!」「だめ!」と制します。興奮しているときはしばらくネコちゃんに構わず、興奮が納まるのを待ちましょう。


ネコちゃんの食事のために気をつけるポイントは?
ネコちゃんの食事のためには気をつけるポイントは、年齢・月齢に合った「総合栄養食」の表示があるフードを与える・一日に与える量を決めて数回に分けて与えるなどが挙げられます。また、ネコちゃんの草やおやつを用意するのもいいでしょう。


ネコちゃんの健康管理とワクチン接種のポイントは?
ネコちゃんの健康管理とワクチン接種を行う上でのポイントは、捨てられたネコちゃんの場合はもちろん、購入した場合もできるだけ早く動物病院へ連れて行き、健康診断を受けさせることです。また、病気でない場合も予防するワクチン接種を行いましょう。生後2ヵ月と3ヵ月にそれぞれ1回ずつ受けた後は、毎年1回はワクチンを接種してあげてください。


ネコちゃんの身元がわかるようにしておく方法とは?
できるだけ首輪に迷子札をつけておくことをおすすめします。また、マイクロチップも迷子や盗難防止になります。迷子札やマイクロチップを活用して、いざというときに身元がわかるようにしておきましょう。